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第4回プロが教える!管工機材&住設機器徹底ガイド

皆さんこんにちは!


株式会社ロクロヤ、更新担当の中西です。

 

 

 

【第4回】配管材・継手の種類と使い分けテクニック

~耐久性・施工性・コストを見極めた最適選定とは~

第4回は、配管工事の中核を担う**「配管材」と「継手(ジョイント)」**に一般的な市場での動向を基にフォーカスします。

現場では、「鉄管と樹脂管、どちらがいい?」「継手の圧着方式は?」「メンテナンス性を重視した配管経路は?」といった疑問が尽きません。
ここでは、主要な配管材の種類と、それぞれに適した使用環境・接続方法について詳しくご紹介します。


◆ 配管材の主な種類と特徴

 

✅ 銅管(C1220T)

  • 耐久性・耐熱性に優れた金属管

  • 主に給湯配管・ガス配管・空調冷媒用に使用

  • 加工にはバーナー溶接(ろう付け)が必要

  • 酸化しやすいので、絶縁処理や断熱処理が必須

 

✅ 架橋ポリエチレン管(PEX管)

  • 軽量で柔軟性があり、曲げ加工しやすい

  • 耐熱性・耐食性に優れ、住宅給湯・給水に広く普及

  • 押し込み式・圧着式など接続方式が多様

 

✅ 塩ビ管(VP・VU)

  • コストが安く、排水・通気管での使用が主流

  • 剛性が高く、埋設や露出配管にも対応

  • 耐熱性にやや劣るため、給湯配管には不向き

 

✅ ステンレス管(SUS304)

  • 耐腐食性・強度に優れ、ビル設備・病院・食品工場などで活用

  • 専用継手(拡管式・溶接式)での高精度接続が必要

  • コスト高だが、メンテナンス性と衛生性が高い


◆ 継手の種類と接続方法

 

継手の種類 適用配管材 特徴
ネジ込み継手 鉄管・一部の銅管 昔ながらの方式。耐震性にやや難がある
ロー付け継手 銅管 高温加熱で金属同士を接合。熟練技術が必要
ワンタッチ継手 PEX管・架橋管 簡単施工が可能。ミス防止構造を採用
メカニカル継手 ステンレス管 Oリングとバンドで確実に圧着。漏水リスクが低い

◆ 現場での使い分けテクニック

 

  • 屋内配管(見えない箇所) → 柔軟性と耐久性を考慮し、架橋ポリエチレン管+ワンタッチ継手が主流

  • 露出配管・高温配管 → 銅管やステンレス管が適し、見た目と性能を両立

  • 改修現場・短時間施工 → 配管ルートの自由度が高く、圧着継手や差し込み式が時短施工に最適


【まとめ】

 

配管材と継手は、「適材適所」の組み合わせが絶対条件です。
耐久性・施工性・コスト・保守のしやすさを総合的に見極め、現場の状況に最適な構成を提案・実行できるスキルが、プロとしての信頼につながります。

次回は、バルブ・止水栓・減圧弁といった制御機器編を予定しています。

株式会社ロクロヤは、管工機材・住設機器の卸販売を通じて、施工業者様のコスト削減と品質向上を全力でサポートします。

今後とも本シリーズを通じて、皆様の現場業務に役立つ情報をお届けしてまいります。


次回もどうぞお楽しみに!

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